通訳案内士2次試験が不安な方には、お早めの模擬面接をおすすめしたいという話。

いよいよ、通訳案内士合格発表まであと2日となりました。
自分の合否はもちろん気になりますが、件の2次試験合格率と最終合格率にも注目したいところですね。

さて今回は、2次試験対策の模擬面接を振り返ってのまとめをお送りします。ワタクシは1次合格発表後から2次までの3週間に、2校で合計5回の模擬面接を受けました。

普段から人間相手にスピーキングをする環境に置かれている場合や、日本事象暗記が完璧な場合は、模擬面接を受けなくても問題ないと思います。

一方で、ワタクシのように独学で「インプットが不完全な上に2次試験まで日にちがない!」という“やらかしBOYS&GIRLS”や、「私、あがり症なんです」という貴方にまずお伝えしたい。

「準備不足であろうと、早めに1回目の模擬面接を受けてしまった方が傷は浅いしメリットも多いですよ」と。

※この記事は特定の学校についておすすめしたり評価したりする目的のものではないため、学校名等は明示しておりません。

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準備が終わる日なんて来ない

ついつい、「まだ準備できていないし、今からがんばって勉強してから模擬面接受けよう」なんて思ってしまいがち。しかーし!それだと、結局重い腰があがらず一度も申込みしないまま試験日を迎えてしまうかもしれません。

以前のエントリで記したとおり、ワタクシは完全に準備を怠っていたため、3週間前からのスタートでした。もちろん、日本事象説明なんてほとんど頭に入っていない状態でしたが、えいやー!で数日後の模擬面接を予約しました。

当日は、小刻みに震えながら、行こか戻ろかのボックスステップで学校へと向かいました。

3週間前ならできなくてもまだオワりじゃない!

他の受験生の方々は、想像通りきちんと勉強や練習を重ねており、しかも当方お初の模擬面接ですら「私は今日で3回目です〜」とかだったりで、始まる前からその歴然とした差に凹みます

しかし、心底思ったのです。この恥ずかしさが試験日直前じゃなくてまだよかった!と。「準備ができるまで」と模擬を一度も受けず、ひとり黙々と2週間ちょっと勉強したとて成果は知れていますし、その頃にはきっと周りはさらに伸びています

だったら、ガツンとやられたとしても、早めに自分の現状を把握しておいた方が、その後のがんばりに火がつきます。まだ間に合う!

試験直前になると、指導が“励ましモード”にシフトする。

早めの方がよいもう一つの理由は、時期によって模擬面接における指導方針に変化を感じたからです。これは学校や、個々の指導者によるところが大きいので一概には言えませんが、あくまで個人の感想として。

私の行ったうち1校では、初回では5段階評価も率直なもので、評価内容も英語のダメだしが中心でした(もちろん、出来が良い人は褒められてます)。

しかし、本試験間近の回になると、笑顔やアイコンタクト・身振りなど、語学よりコミュニケーションの部分を重視した指導となっていきました。

英語については今から直せることの指導はあるものの、今からでは間に合わないようなレベルのダメだしはせず、基本的に「褒める指導で自信を持たせて送り出す」モードに変化します。

5段階評価も本試験前の評価は大幅に良いものとなっていました。自分の変化には気づきにくいとはいえ、どうひいき目に考えても“評価=励まし応援プライス”だったと思います。

初回の率直な語学力評価は、自分の実力を知り向上するためにありがたいものでしたし、直前の面接総仕上げと与えられた自信は本試験でとても有効でした。

このように、模擬面接は受ける時期によってその意義が異なると感じました。

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模擬面接が勉強のペースメーカーになる

はっきりいって、ワタクシにとって模擬面接は本試験より緊張するイベントであり、憂鬱なものでした。

ですから、本試験を含め計6回の面接があるような感覚で、毎日「あぁ、あと○日でまたあの場に行かなければならない…」と気が休まる時がありませんでした。

結果、放っておくとすぐ怠ける人間には、模擬面接が大変効果的なプレッシャーになりました

優秀な受験生を目の当たりにし、刺激を受ける

もともと出来が悪く、人前で英語を話すことを極力避けてきたワタクシにとって、同じ受験生と一緒に模擬面接を受けることはツラいの一言でした。

しかし、実際にご一緒した多くの方は、想像していたような自信満々でネイティブ発音の帰国子女や海外駐在帰りの猛者たちではなく、あくまで日々の鍛錬で語学力を磨いてきた方々でした。

誰もがよどみなくスラスラ・ペラペラと話すわけではなく、皆それぞれに緊張しながら懸命に回答します。しかし、各テーマや通訳文を答える際の、その豊富なボキャブラリーとフレーズで、実力の違いは明らかでした。そして、実力差とは海外経験などではなく、インプット量なのだと思い知りました。

他の受験生と一緒に受けることは劣等感が増してしんどいことでしたが、実際に優秀な方々を目の当たりにすることで得るものがありました。
また、本試験では1人なので、むしろ少し気が楽になったりします。

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「不測の事態は発生する」ことを知る

計5回の模擬面接を受けて身にしみたことは、「この試験は実力以外の要素も影響する。何が起こるかわからない」ということです。
考えられる主な要素としては、

  • プレゼンテーマや通訳文の当たり外れ
  • 面接官のキャラクターやリアクション
  • 同席の受験生(模擬面接の場合)
  • 自分の順番 (模擬面接の場合)

も実力を出し切れるかに大きく影響します。

思いもよらない大失敗をしておく?!

今でこそこんな風に書けるまでに傷は癒えましたが、ワタクシ4回目の模擬面接で見事にやらかしております。

選びたいプレゼンテーマが直前の通訳パートの内容と被ったため避けてしまい、他の苦手なテーマを選んだことから動揺が始まります。さらに、暗記したはずの文章が途中で出てこなくなり、頭が真っ白に。そして、思い出すことだけに必死になり、他の文を作る頭もまわらずそのままタイムオーバー。

模擬面接は1回目よりも悪くなることはないものだと思い込んでいたため、この大失敗はその後の厳しい評価とともに大変ショックでした。茫然自失で帰りの電車を乗り間違え、フワフワと家路に着いたのをぼんやりと記憶しております。

思い出すのも恐ろしいこの経験ですが、もしテーマが苦手なものだったときや大混乱のループにハマってしまったとき、自分の心理状態がどんなことになるのか、そしてどうすればよかったのか、模擬試験で経験しておくのもいいものです(経験しないに越したことはないですが)。

私はこの大失敗のおかげで、その後の展開が大きく変わることとなりました。人生って不思議です。

以上、模擬面接についてワタクシの狭い経験の範囲から思うところをまとめてみました。

独学者が模擬面接に参加する1番のメリットは、短期間ながらたくさんの方にお世話になることで、1人で勝手に受けている孤独な試験でなくなることかもしれません。励ましてくれる方々の優しさにたくさん助けられました。

そして、試験終了後に報告したい人たちがいることは、嬉しいものだなと思ったのでした。

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