大人が書道を習い始めた場合、年間にかかる費用をご参考までに書き出します。

大人になってから書道を始めようかなと迷っていらっしゃる方にとって、気になることの一つに「一体どのくらい費用がかかるのだろうか」があるのではないでしょうか。

そこでご参考材料になればと思い、自分の所属する書道会の場合の費用を書き出してみます。
※当然のことながら、各書道会によって月謝や入会金・諸費用などは全く異なりますので、入会される際は各書道会に直接ご確認ください。

1.初期費用

見学、体験をさせてもらった後、入会を決めたら、入会書類に住所・氏名等の必要事項を記入し、初期費用とともに先生にお渡しします。
この際支払った費用は以下の通り。

  • 入会金     2,000円
  • 初月分月謝   5,000円
  • 誌代(6ヶ月分) 4,212円
  • 合 計      11,212円

入会金は正直うろ覚えなのですが、1,000円〜3,000円の間でした。支払いは入会時の一度のみです。

月謝は新(最下の7級編入)〜 優級までの場合です。

編入試験を受けたい場合は別途、編入試験費用がかかります。自分の場合はおとなしく7級からスタートしましたが、結果的に良いことだらけでした。
(参考:新弟子か、編入か。私が新弟子から始めることをオススメしたい理由。

誌代は、毎月の競書成績や課題が掲載されている書道会本部発行の冊子です。これがなくては始まらないもので、1月と7月の月謝とともに半年分をまとめて支払っています。金額が中途半端なのは消費税増税のためです。

2.毎月の月謝

お稽古は毎週1回、先生の自宅に通う形で習っています。時間の決まりは特にありませんが、私の場合、だいたい1回につき2時間〜2時間半くらいです。自宅で書いてきて添削だけ受ける方もいます。要は自由です。

月に4回が基本で、お稽古の曜日が5週ある月は通常最終週がお休みになります。その他、お盆と年末年始休暇があります。祝日がある月など、月3回のお稽古月もありますが、“月謝制”なので回数が減っても振替や減額はありません。

しかし、検定試験や書道展前にお弟子さんたちが焦っていると、本当はお休みの5週目に特別に稽古してくれることもありました。この場合も追加費用はかかりません。先生に感謝・・・。

また、自分の都合で来週のお稽古に行けません、と場合は他のお稽古日に来てもいいわよと言ってくれます。事実上の振替制度ですね、ありがたや。

で、お月謝のお話。

  • 級位(7級〜優級)  5,000円
  • 段位(準初段〜5段) 6,000円
  • 準教範以上         ???円
  • 細楷代(オプション) 100円

級位から入門した場合は毎月5,000円を月謝袋に入れてお渡しします。1月と7月は前述の誌代を加算します。

段位になると1,000円増額になるのは、条幅という大きな作品の先生によるお手本代です。臨書なので、本来は原帖(昔の書家が書いたり掘ったりした作品)を見て書くべきなのですが、いきなりできることではないため、先生のお手本をいただきます。なくてはならないものであり、毎月眼福ものです。

細楷という課題は級位段位を問わず希望すれば出せるもので、提出する月のみ100円を月謝に追加して支払います。

細楷はこのような臨書です。まだまだです・・・。
細楷はこのような臨書です。まだまだです・・・。

私は現在2段なので、基本的に毎月6,100円の月謝です。5段の次は準教範→教範→準師範→師範・・と続くのですが、この先のお月謝については恥ずかしながら未知の世界なのであります。とんでもない額にはならないはずです。

3.展覧会・検定料

毎月の課題の他、所属する書道会では、春に展覧会(@銀座)、秋には秋期検定試験が行なわれます。段位からはこの2つが昇段のチャンスとなります。

展覧会出品費用

  • 出品料 16,200円 ※段位の場合。(級位は11,880円)
  • 表装料 12,960円
  • 手本代  1,500円
  • 添削代  1,500円
  • 合 計 32,160円

展覧会は約1週間、銀座の画廊を貸し切って行なわれ、別途ホテルでの表彰式もあるため、それなりの費用がかかります。

また、表装料というのは書いた作品を掛け軸に表具してもらう料金のことで、これも展覧会には必須の費用です。

こんな感じで展示されます。
こんな感じで展示されます。

お手本や添削は、作品制作にあたり先生がお手本を用意してくれたり、お稽古時に毎月の課題に加え指導してもらう費用です。

作品はなんだかんだで3ヶ月近くかけて制作するので、ひと月あたり500円?!1回あたり125円!!(他の書道会を知りませんが、これは相当お安いのでは。)

展覧会の費用は年に1度のなかなか痛い出費ではありますが、やはり作品が日の目をみる貴重な機会ですし、賞をいただけるとさらにモチベーションが高まります。また、きれいに表装された作品が手元に残るのは嬉しいものです。

検定料

こちらは展覧会とは違い、あくまで書道会内での試験です。会場代や表装料がない分、費用的には安価です。

  • 4級〜4段 4,320円 (5段〜教範 6,480円)
  • 手本代  4,500円 (楷書・行書・草書の3体分)
  • 添削代  1,500円
  • 合 計 10,320円

検定試験に合格すると、別途登録料を納める必要があります。(料金は位によって異なりますが、段位は千円程度)

4.その他慣習など

お年賀やお中元、昇段時にお礼などをお渡しするような“慣例”も特になく、ここに記述した以外の費用は支払っていません。

初めて体験で訪問した際に手土産を持参したところ、「ウチはこういうのは全部省略しているのでいいのよ〜」と先生に言われたのを真に受けております。

とはいえ、たまにはお茶菓子でも持参しようかと思いつつなかなか実践できていないダメな大人ですが、こんな私でも入門して1年半、居心地よく所属させてもらっています。

この辺りも、書道会によって激しく違いそうなので、費用と合わせて慣習や雰囲気も入会前に探ってみるとよいかもしれません。大家に入門しないかぎり、書道は和の習い事の中では比較的その辺ゆるい方なのではないかな〜と個人的には思います。

いずれにしても、「郷に入ったら郷に従え」になりますので、入会後に「うそーん!」とならないためにも入会前にある程度確認しておくのが吉でしょう。

いかがでしたでしょうか。長くなりましたが、ひとつの例としてご参考になりましたら幸いです。それではまた!

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