どうもこんにちは。通訳案内士試験 地理を過去3回受けた人です。来年度で4回目の受験を迎える予定です。
さて、地理の対策を考えるにあたり「どんな試験だったかな〜」と過去に受験した試験問題を引っ張り出してみました。というのも、日本歴史と違って邦文試験の地理と一般常識って範囲があいまいで対策しにくいんですよね。
まず、過去問の問題・成績のふり返りから始めたところ、いくつか気づいたことがあったのでご紹介します。
これまでの地理試験点数が語るもの
他記事でも触れておりますが、ワタクシは2010(H22)年度〜2014(H26)年度の計5回、通訳案内士試験を受験しております。その中で、唯一地理はこれまでに3回受験しております。各年度の自己採点および結果は以下の通りです。
- 2010年度:58点(不合格)
- 2011年度:82点(合格)
- 2013年度:90点(合格)
経験値だけで結構違うのかも?
正直申しまして2011年も2013年も対策らしいことをあまりしておらず、試験数日前からの勉強と当日の2時間の昼休憩に地図本(←次記事でふれます)を眺めた程度でした。
もちろんラッキーも多々ありますが、回を重ねるごとに得点できたのは、場数によるところが大きいのではないかと思ったわけです。
こんなこと言っちゃって、もし来年度不合格になったらカッコ悪さ炸裂なわけですが、ここでお伝えしたいのは、何はともあれ過去問をあるだけ解くことから始めればいいんじゃないかということです。
初めて受験される方は特に、一体何から手をつければいいか困ると思うんです。だから、対策を始める前にまず試験を解いてみて感覚をつかんだほうが早い。つい過去問は仕上げにとっておきたくなるものですが、先に試験の形式やクセを知った方がその後の効率が断然良いと思います。
来年度、試験作成者が変わる可能性も?!
上述の話と少し矛盾しますが、以前CELのセミナーで「試験問題作成者は数年単位で変わるらしい」という話を聞きました。
確かに、今回自分の受験した3年間の試験問題を振り返ると、2010年度と2011年度では出題形式が明らかに変わっていることが分かります。2011年度〜2014年度までは同じ形式です。
個人的な感想ですが、2010年までの問題の方が観光地理的な正統派で、2011年度以降は地図記号や標高・縮尺の読み取りが出てきたりとややお勉強的な(=ピントのずれた)地理問題になった気がします。
現在の試験制度になった2006年度〜2010年度まで同じ形式だったかはわかりませんが、2011年度〜2014年度まで同じ形式だったことを考えると、来年度に出題者が変わって問題の傾向が変わる可能性があることも頭の片隅に置いておきたいと思います。
JNTO掲載の過去問で困ることいろいろ。
さて、5年分の過去問題はJNTOのウェブサイトにあります。ただ、年度によっては問題用紙に答えが(しかもスタンプで雑然と)載ってしまっているのが困りものなんですけどね。
あぁ、もう一つ重大な問題があるのでした!JNTO掲載の過去問は一部の地図や写真問題が著作権問題で黒塗りされているんですよ。まだ写真はなくてもどうにか勉強には使えると思うのですが、地図問題はどうにも使えないと思います。
大問1つできないのは痛いですが、問題文や解答からどんなポイントを抑えればいいかは推測できるかと思います。
ここで手持ちの3年分をバーンと掲載しちゃいたいところですが、残念ながら問題は”複製・配布一切禁止”である上に、”著作権侵害”にもあたるのでNGなのです。そういえばCELの1次試験解説セミナーでは、受験していない科目の問題用紙は解説時のみの貸出できちんと回収していましたな。
過去問は出版社から各年度ごとに市販されていますが、1冊約2800円もしますし、わざわざ買うほどでもないかなーと思ってしまいます。
しかし、年度ごとに全教科収録されているようですので、「○○年度だけを全教科やりたい」という場合や、「JNTO掲載の過去問PDFはいかにも実物をコピー機でとりましたって感じでイヤ!あのスタンプも許せん!」いう場合には購入するのもいいかもしれません。
・・・え、さりげなくJNTO批判がまざっていた?気のせいです。
ということで、まずはお手軽にJNTOの過去問を5年分印刷してやってみるのが安いしいいんじゃないかなと思います。それでもし黒塗り部分や解答・解説がどうしても気になっちゃったら本屋さんへGO!ということでいかがでしょう。
他の邦文科目と同じく、合格者数調整のためか邦文試験は難易度が高めになってきたようです。中には難問もありますし、7割を目指せば充分だと思います。
個人的にはあくまで本丸は英語なので、あまり邦文試験に時間と労力を取られずに効率よく合格点を取れるようにしたいものです。
この記事で地理の対策に使える本までご紹介したかったのですが、長くなってしまったのでひとまず今回はこのへんで!