NHK語学講座は毎年4月から新年度講座がスタートします。
講座によっては講師が変わったり、内容が一部変更されたりと、4月のテキストを手にすると「新学期が始まった」という心新たな気持ちになります。
NHK語学番組は一流講師による質の高い充実した内容なうえ、テキストもワンコインでおつりが出る価格。
はっきり言って語学を学ぶなら利用しない手はありません。
基本的にはいつからでも始められる語学講座ではありますが、今まで視聴したことのない方、または始めたことがあるけれど続かなかった方、新年度はスタート&復活するチャンスです!
まずは今から気になる講座を先取りピックアップして試し、新年度の番組スタートに備えましょう。
これまで約5年、英語講座を始めては挫折を繰り返し、近ごろようやく習慣化に漕ぎ着きつつある自分のやり方をご紹介します。
気になる番組を探してみよう!
まずは番組一覧でレベルと内容をチェック
NHK語学講座には、テレビ(Eテレ)とラジオ(NHKラジオ第2放送)があり、始めてみようと思ったときに困るのが、「番組数が充実しすぎるあまり、どれを始めればいいかわからない」ということです。
(余談ですが、私はいまだに放送予定表を見ると本放送と再放送で何が何だかわからなくなりクラクラします。)
そこで、各番組のレベル設定を確認する方法はおもに以下の3つがあります。
- 本屋でテキストを手に取り、最終ページ付近にある「ご利用のめやす」を確認する
- NHK出版のウェブサイトで「NHK英語テキスト えらべるガイド2020」を参照する
- NHK出版のウェブサイトで「英語力測定テスト」を受けてみる(2月13日(土)から2021年度版テスト公開)
ちなみに私は1番目の手段で選びました。なぜなら、手っ取り早いからです。
テキストを手に取り一覧を確認する → 気になるテキストの中身を見てみる → 講座を決めて買う。全て本屋で完結します。
また、なんといっても本屋さんならテキストの中身を実際に見られるのが大きい。
パッと内容を見て、知らない表現や単語がいくつか目に入ってくるものをオススメします。
もちろん内容がサッパリわからないのではやる気もでませんが、せっかくテキストを買って取り組むのだから少し背伸びして毎日新たな収穫を感じられるレベルの番組の方がやりがいを感じられますし、飽きません。
テレビはゆるゆると、ラジオはガッツリと!
テレビかラジオか、これは個人の好みに左右されますが、私のこれまでの経験ではテレビ語学番組は習慣化できませんでした。
「ニュースで英会話」という素晴らしい大好きな番組があったのですが、それでも毎日同じ時間にテレビに向かうことは難しく、かといって録画するとあっという間に溜まり、一気に観る…ならいいですが、だいたい一気に消す羽目になりました。
テレビ語学番組はただ観るだけでも充分な情報量なので、「テキストなしで、なるべく観るよう心がける」くらいのスタンスでよいと思っています。
結果として視聴が習慣化できればしめたものという気持ちでゆるく取り組んでいます。
現在放送中の番組では「世界にいいね!つぶやき英語」がおすすめです。
テキストの刊行もなく、週1回放送なので気楽に始められますし、内容も楽しく観ることができます。
一方で、がっつり継続することをおすすめしたいのがラジオです。
ラジオは平日ほぼ毎日同時刻に放送があり、しかも再放送も複数回ありますので日々のスケジュールに入れやすく、移動中でも聴けて便利です。
聴取はNHKのラジオ公式アプリ「らじるらじる」で聴くのが高音質でオススメです!
ラジオ講座はテキスト必須
特定の番組の継続を決めたらなるべく早めにテキストを準備した方が良いです。
理由はテレビのときの逆で、テキストが手元にないと、きちんと取り組むことが難しいからです。
聴いているだけでは新しい単語がどんなスペルなのか、どのフレーズが重要だったかを記憶に定着させることができません。
それに、1回放送を聴いただけで新しいフレーズは身につくわけもなく、音読練習にテキストは不可欠です。
そもそも、放送中に目がヒマだと他のことをやり出したり、考えごとをしてしまったりして集中することが難しくなります。
そうすると、「なんとなく聞き流すだけ」状態になり、やがてやる気も失っていきます。
また、テキストを毎日開くことで、「今月はどれだけ継続できたか」が可視化されます。
たまにサボりがちになり、月末が近づいても新品同様のテキストのままにしてしまったときの残念感ときたら…。
ピカピカのテキストからの厳しい視線(?)を受けながら、来月こそはと反省すること多々ありました。
ちなみに、テキストなしで聴き流すのは自分のレベルよりちょっと易しいレベルの番組なら良いと思います。
慣れてくると、番組の前後に流れる他の番組も聴くようになったりします。
ただ、テキストを買う予算は限られているし、増やしすぎると全部嫌になりそうなので、欲張らずに「テキストを買ってガッツリ聴く番組」は1〜3番組に絞ることをオススメします。
私は現在この3番組のテキストを定期購読しています。
- ラジオ英会話
- 遠山顕の英会話楽習
- 実践ビジネス英語
いつ聴くか、放送時間でしょ!
英語ラジオ番組は、ざっくり言うと平日の早朝・昼・夜(同内容を2~3回)と週末に1週間分まとめて放送、というペースです。
「何回も再放送があって聞き逃しても安心〜♪」というそこの方!というか過去の自分!これが脱落の元です。
「録音しておいてあとで聴こう」も要注意。
「あとで」がいつなのか決めておかないと、聴かれる日は永遠にきません。
過去に録音データが山のようにたまっては、「はっ!メモリがいっぱいで伊集院の深夜ラジオが録れない!」となって、「え〜い、ラジオ講座をまとめて消去しちゃえ〜!」となります。というか、なりました。
考えてもみてください。ラジオ講座は早朝も昼も夜も週末もやってくれているわけです。それ以外のどの時間帯で録音したものを聴くというのでしょう。
録音するなら「通勤時間には毎日これを聴く!」のように決めない限り、再生ボタンが押されることはレアです。
とはいえ、きちんと再生スケジュールを決めて実行さえできれば、
予約機能で番組別に自動録音→いつでも何回でも聴ける。しかも再生速度も変えられる。
と、良いことづくめなのでICレコーダーでの録音学習はアリです。
Panasonic ICレコーダー ホワイト RR-RS150-W
私はかつてこれ↑で録音していました。現在は後述のアプリ利用です。
ソニー ポータブルラジオICレコーダー 16GB FM/AMラジオ予約録音機能搭載 リニアPCM録音対応 スピーカークレードル付属 ICZ-R110
↑現在だとこんなのもありました。
自分の中で基本ルールとして「どの時間の放送を聴くか」を決めておき、時間になったらラジオをつけてテキストを開くことが継続への一番の近道であると、経験者の1人としてお伝えしたいのです。
無料であとから番組を聴く方法
それでも人は聴き逃しますし、聴けない日もある。人間だもの。
聴き逃した番組を無料で聴く方法は2つあります。
- アプリ「らじるらじる」の聴き逃し
- アプリ「NHKゴガク」のラジオストリーミング
いずれも、聴けるのは前週放送分を月曜10:00から翌週月曜の9:59まで。
私はこれらのアプリができてからはレコーダーでの録音をやめて、
- 本放送をらじるらじるでリアルタイムに聴く
- 聴き逃した回は週末の再放送で聴く
- それも聴き逃したら翌週にNHKゴガクのストリーミングで聴く
というやり方に落ち着きました。
それでもやはりポイントは、なるべく毎日リアルタイムで聴くことです。
不思議なもので、きちんと聴けたときほど再放送などで何回も聴くようになることに気づきました。
私は元来ひどい怠け者なので、こんなこと書いていても未だ習慣化には達していません。
しかし、NHK語学講座はどれも価値のある講座ばかりだと思うので、利用しないのはもったいないと思い、継続しています。
きちんと音読練習まで取り組めたときは、ちょっとした達成感がありますし、確実に語彙や表現が増えます。
4月からの新年度もまた心新たに取り組みます。これからから始められる方も復活の方も、一緒にがんばりましょう!