本日9:30 おそるおそる日本政府観光局のサイトでの1次試験合格発表を見にいきました。
結果・・・合格者の中に自分の受験番号がありました。今まで4回いつもがっかりだったので、載っていればさぞかし嬉しいだろうと思っていたのですが、そうでもないのは、なんでしょうね。やっぱり英語1次試験をクリアできないままであることが、心残りなのかもしれません。
とはいえ、これで2次試験への扉が開かれたわけです。感傷に浸ってる場合じゃないんです。でも、このまま英語試験について触れぬまま、2次試験対策の話へは進めますまい。
「英作文と語彙ができないのなら、TOEICを受ければいいじゃない」な件
やっぱりつい考えてしまう通訳案内士1次英語試験(以下、1次試験)とTOEIC免除の件。私なりに解釈するならば、
“アウトプット型なら1次試験、インプット型ならTOEIC”なのかなと。
1次試験は7割で合格。合否の分かれ目はごまかしのきかないアレ。
1次試験はガイドラインによると平均60点の問題で70点以上が合格。ということは、必要な正解率の面ではTOEICほど1問1問の精度が合否を左右するようなテストではない。しかしこの試験の突破を難しくしているのは、合否を左右するのが1問10点配点などの英文和訳・和文英訳や英作文であることなのだ。
- 英作文能力
- 語彙力(特に日本文化・歴史に関するもの)
- 英語構文運用力(和訳問題では独立分詞構文など満載)
以上が揃っていないと、この大量配点問題でことごとく0点になってしまい、7割なんて夢のまた夢。そしてもちろんこれは記述なので、「分からんかったけどまぐれで書けちゃってラッキー!」なんてことはありえない。苦し紛れに無理やり埋めたところで、採点する人には実力がバレバレだと思われる。
きっと歴代の私の解答とか、採点者が赤ペン握りしめて「ぷぷーっ!」って吹き出して肩を震わせてたかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。確か「こいのぼり」の説明問題が出たとき「Flying carp」とか書いちゃったよ。きっと「飛ばねえよ!!」とかツッコんだだろうなぁ・・・。
いっそ、『通訳案内士1次英語試験 おもしろNG解答集』とか『VOW!』のノリで作ってほしいと思う。それか、採点官仮面座談会をやって記事にするとか。
採点官A:「も〜こんなんで仮にも“通訳”って名のつく資格を取ろうとするなんて、マジぶっとばしたいっすよ〜」(音声は変えております。)
・・・まとめると、1次試験は以下の能力が必要とされる。
- 日本事情・文化・歴史に関する知識と語彙力があり
- 言いたいことを正しく表現する英作文力があり
- ネイティブが書いた長い英文を構文的に正しく訳せる
書く・伝えるといったアウトプットが得意な傾向の方は、対策をすればきっと合格できるはず。
「聴き取る」「ビジネス英文の内容を理解する」が得意な傾向なら、やっぱりTOEICが近道だと思う。
一方、「英語に訳すとか英文を1から考えて書くなんてこと、ほとんどやってないし、苦手」という方なら、やっぱりTOEICのスコア840をゲットする方が早いと思う。あくまで、資格取得の目的達成だけを考える上では。
TOEICは端的に言って「何を言ってるんでしょーか!」という問いであり、聞こえてくること・書かれていることを正しく理解していれば答えは導きだせる。現在については知りませんが、旧来の日本型の英語教育はこっちだったと思います。
もちろん、ビジネス用語や文法理解も必要で、リスニングも速読もある程度できないとスコアは伸びない。840レベルになると1問1問をどれだけ外さないかが勝負です。
私はTOEICで測るような能力も実際必要だと思います。だから、どっちが正道でどっちが邪道、という話ではなく、自分がどちらの能力に長けていて、どちらを補完しなくてはいけないのか。この両極端な2つのテストはそれを判断する材料になると思うんです。
しかしながら、通訳案内士はその名の通り“ガイド資格”なので、間違いなくアウトプットができなくては意味がないわけです。最終的には、英語1次試験をパスできる能力はTOEIC免除だろうと身につけなければなりません。
1次試験で合格できなかったことに私がこだわり、劣等感を抱くのは、この通訳案内士が問われるべき資質であるアウトプット能力を問われない試験(=TOEIC)で免除になっているためだと思います。
2次試験では、1次での「書く」能力に代わって「話す」能力が問われます。私の今の状態だと作文能力はもちろん、日本文化のインプットすら足りていないので、落ちること間違いなしです。
ちなみに2014年度は前年比1.5倍近くの1次試験合格者数だそうで。TOEIC免除多いんだろうなぁ。1次試験を受けてパスした方、尊敬します。
2次試験では、1日中会場にカンヅメでお疲れの面接官を変な造語でブチ切れさせないように、明日からやれるだけやりたいと思います。