英語学習

通訳案内士試験対策で活躍してくれた参考書シリーズ①【日本事象300選】

これまで通訳案内士1次試験を5回、2次試験を1回を受験したワタクシが「これは役立った」と思ったものを厳選してご紹介。これから通訳案内士資格取得をお考えの方や来年度再受験される方の参考にしていただけたらと思います。



英語は『日本事象300選』で始まる!

英語は1次試験免除の方も多いと思います。おもな免除の条件は、英検1級所持またはTOEICスコア840以上です。(1次試験免除のために今からTOEICを取ってしまおう!という方へのおすすめ参考書はこちら。)

しかし、1次免除か否かに関わらず、最終的な資格取得のためには日本事象を英語で説明できるようにならなくてはなりません。1次試験なら英作文や翻訳問題で、2次口述試験では通訳・プレゼンで必要です。

日本事象や文化を説明する本は、近ごろの訪日観光の盛り上がりとともに、ものすごい種類が出版されています。詳細に説明された厚い本をいきなり覚えられればそりゃ最高ですが、まずは広く浅く一通り網羅するのが得策だと思います。なぜって、それは日本事象を説明するにあたっては「新たな単語との出会いが満載だから」です!

そこで欠かせないのが、『日本的事象 英文説明300選』です。

サイズはA5。薄くて持ち歩きもしやすい!A5サイズ。薄くて持ち歩きもしやすい!(インデックスは私が付けたものです。)

この本は閉校した老舗予備校「ハロー通訳アカデミー」の教材ですが、現在も植山学院長へのメール申込みで通販してもらえます。1冊1,000円(税別)。詳しくはこちらの植山学院長のブログで。

同学院長が開催されるセミナー会場で稀に特価セールが行なわれたりすることはここだけの話です。また、ご自身が称されている「ありえへんサービス」を通販で享受することがあったりするのも…(以下同)。ちなみに私はハローの回し者ではございませんので念のため。

『300選』は、単語帳でもある。

受験生界隈では『300選』と呼ばれています。何より優れているのは、この薄い本1冊で最低限覚えなくてはならない日本事象説明に必要な単語をほぼ網羅できるという点です。

普段の英語学習では使わない単語も!簡潔な説明文で、普段使わない単語も効率的に覚えられる

だいたい最初の1文で最低限の内容を簡潔に説明できるようになっており、キーワードをおさえることができます。もちろん、これで全てを説明できるという情報量ではありません。しかし、詳しい本に手を出す前に最低限知っておくべき単語を網羅していることで、今後、分厚い本の詳細な説明を読む際にもスムーズに入っていくことができます

音声データとの併用で効果10倍!?

さらに、この本には音読された音声データやCDもあります。本と同じくCDの購入も可能ですが、音声データは公開されておりダウンロードできます。おすすめしたいのは音声データをICレコーダに入れて聴くことです。その際は、ぜひ速度の調整が可能なものをご用意いただきたく!
なぜって・・・

こ、これがネイティブのスピード!!速すぎてついていけないっ・・・!!

ってなるからなんです。いえ、私だけかもですけど。音声に合わせて音読して覚えるわけですが、デフォルトのスピードだとこれが全くついていけずに戦意喪失。そのため、私は70%の速度にして練習しました。オープニングとエンディングのBGMが面白いことになりますが、合格のためにはこの脱力系ミュージックを乗り越えなければなりません。

私が使っているのはこのICレコーダです。スピーカー付きなので室内ではイヤホン無しで大音量で聴くことができて便利でした。また、AM・FMラジオも対応しているので語学番組(や深夜ラジオ)のタイマー録音にも重宝しています


Panasonic ICレコーダー ホワイト RR-RS150-W

※ちなみに、私はCDを購入したのですが、CDをPCに取り込んだデータだとファイル形式があわず、ICレコーダに入れることができませんでした。結局、公開された音声データをダウンロードしたら入れることができました。

理想はこの300選を音読し、単語を覚え、完璧に暗記することです。が、私は1次試験の合格発表後に慌てて対策を始めるというダメダメな展開だったのと、頭脳のスペック的に丸暗記は到底間に合わず。

ただ、2次口述試験ではある程度アドリブで文章を組み立てることが必要になります。だから、中途半端に暗記して本番ど忘れして頭真っ白になるくらいなら、最初から丸暗記にこだわらず「この本でキーワードは覚えた!」と捉え、プレゼンでは自由に文章を組み立てた方が、本番での沈黙という最悪な事態は避けられると思われます。
(頭真っ白沈黙体験をワタクシ模擬面接でやらかしました。それは恐ろしい体験でした・・・。)

もし丸暗記した文をプレゼンでそのまま引用することを目指すなら、どんな状況でもスラスラと口を突いて出てしまうCMソングばりに、完璧に覚えるまでやりこむのが得策と思われます。「住み慣れた〜我が家に〜♪」的な。あ、通じませんか。すみません。

私のように何もしないままうっかり1次試験をパスしてしまうと、2次試験まで本当にパニックになりますので、できるだけ早い時期からインプットを始めることを激しくおすすめします。オラの二の舞は避けてくれ!